何かスポーツ始めようかなあ。
体重が増えちゃった。
ジョギングなんかいいんじゃないか?
すぐにできるし、ジョギングなら道具も必要ないし。
ウェアとシューズがあればどこでもできるね。
そうね、でもシューズ選びにはこだわりたいわね。
ジョギングシューズを選ぶときにはどんなところに注意すればいいのかな?
靴の正しい選び方は?
立位において唯一地面と接し、最終的に全体重がかかるのが足部であり、それを覆っているのが靴です。
ジョギングシューズ、ウォーキングシューズ、ブーツ、パンプス、サンダル…
靴にも様々な種類がありますが「足に余計な負担をかけない」「動かしやすい」「しっかりと保護してくれる」など基本となるポイントはどの靴でも同じです。
そのうえで用途やスタイルに合わせた特徴が加わっているのです。
具体的にはどのようなことに注目してジョギングシューズを選べばよいのでしょうか。
まず、はじめに一般的な靴の選び方を解説しますね。
かかとがフィットする靴を選ぶ
強い負荷が掛かりやすいかかと部分はある程度安定している必要があります。
靴のかかと部が不安定だと、身体を安定させるため無意識に余計なところに力が入ってしまうでしょう。
膝や股関節、腰などに不要な負荷が掛かって疲れやすくなったり、ひどくすると痛めてしまったりする可能性があります。
靴のかかとのカップとご自身のかかとがしっかりとフィットしているかどうかは重要です。
安定のために柔らかすぎるかかともよくありません。
シッカリとかかとを支えてくれる靴を選んでください。
つま先に少し余裕がある靴がおすすめ
つま先部分には少し余裕のある靴を選びます。
指をある程度自由に動かせるよう、1cm前後の余裕が必要です。
指先の形やサイズも人それぞれですので、出来るだけご自分の指先の形にそった靴を選びましょう。
靴の中でちゃんと指先が動かせて、地面をシッカリと捉えられるような感覚があればOKです。
甲周りは緩すぎずきつすぎず
甲全体をしっかりと包み込んでくれる靴を選ぶべきです。
甲の高さや幅は人によって違いがあります。
この部分が緩すぎると靴の中で足が遊んでしまい、その摩擦によってマメやタコができる可能性があります。
逆に締め付けすぎると血行が阻害されて疲労を感じやすくなり、長期間圧迫され続けると足の変形にもつながりかねません。
土踏まずの機能を活かす靴を
人の足は細かな骨がいくつも組み合わさってできており、それらが縦と横にアーチを作ってうまく荷重が分散されるように構成されています。
土踏まずのアーチは動きの中で足底にかかる様々なストレスに対して柔軟に動き、クッションの役割を果たしています。
靴はそのアーチを支えつつも、機能を損なわないようにしなければなりません。
土踏まずの下にできる隙間を埋めながら圧迫はしない、というのがベストです。
ジョギングシューズの特徴は?ジョギングシューズの選び方
上記に挙げたのは一般的な靴の選び方です。
これらに注意して自分の足に合った靴を選べば、スニーカーのようなカジュアルシューズでも走れないことはありません。
しかし、これから先もジョギングをやっていこうと考えているのであれば、ジョギング用の靴を用意するべきです。
ジョギング・ランニングに適したシューズとは他の靴と比較してどのような特徴があるのでしょうか。
ジョギングシューズのクッション性
走っているときは歩いているときに比べ、足にかかる負荷は3倍以上になるといわれています。
その衝撃から足を守るために靴のソールには十分なクッション性を持たせる必要があります。
この機能は特に初心者のランナーにとって重要です。
十分に筋肉が発達し、関節や結合組織も走ることに適応している上級者であれば、柔らかすぎるクッションは逆に推進力の妨げとなる可能性があります。
しかし、まだ身体が走ることに慣れていない初心者ランナーにとってはある程度の足底のクッションは必要不可欠です。
ジョギングシューズは軽さでなく足への負担をチェック
楽に走るためにはシューズの重さは軽ければ軽いほどいいように思うかもしれません。
実際に、他のビジネスシューズやカジュアルシューズに比べてランニングシューズの重量は明らかに軽いです。
しかし、前述のクッション性のことを考えればシューズの重量を軽くするにも限界があります。
上級者用のシューズは極限まで軽量化されて素足に近い感覚になりますが、それは足部をはじめ、走るために十分に発達した全身の筋力とバランスがあってこそです。
初心者がはじめから軽さを求めてソールの薄いシューズを履けば、すぐに足を痛めてしまうでしょう。
初心者は軽さを求めすぎるのでなく、より足に負担が少ないものを選ぶべきです。
シューズ前足部の柔軟性も重要
スムーズな足の運びのためには、前足部の足の指の付け根は柔軟に曲がらなくてはなりません。
特に走っているときには大きな力が指の付け根にも加わります。
シューズが硬いせいで、その動きを制限してしまわないようにしなければなりません。
シューズのグリップ力
無駄のない推進力のために、靴底はシッカリと地面を捉える必要があります。
かといって短距離走ほど強い衝撃が加わるわけでも無いですので、あまりに引っかかりすぎるのも考えものです。
各個人の足の運びや重心の違いによってどの部分がどれくらいグリップするのが良いのかは異なります。
どれが自分に最も合うのかは、最終的には履いて走ってみないとわかりませんが、一般的にランニングシューズのソールは滑りにくくて引っかかりにくいという相反する機能をバランスよく実現できるように出来ています。
ホールド感があるシューズを
前足部の柔軟性は必要ですが、どこもかしこも柔らかくてフニャフニャのシューズは安定性に欠け、ランニングには向いていません。
甲の周りやかかと部分はある程度シッカリとしていて、ランニングによる衝撃で足が捻れてしまわないようにサポートする必要があります。
履いてみて窮屈なのは良くないですが、しっかりとフィットして足全体に安定感があるようなシューズでなくてはなりません。
シューズの通気性もチェックポイント
走ることによって足には強い衝撃が繰り返し加わります。
当然足部の筋肉にもかなりの負担がかかり、強い筋活動を要求されます。
筋肉は熱を持ち、汗腺の多い足裏などには思っている異常の発汗量があります。
熱をこもらせず、うまく汗を蒸発させるためにはシッカリとした通気性が確保されている必要があるでしょう。
どんなジョギングシューズを選ぶべきか
ジョギングシューズを選ぶときには上記のような特徴をちゃんと備えているかチェックしましょう。
デザインや評判のみで購入せずに、できるだけ実物を手にとって判断してください。
サイズはメーカやモデルによって、たとえ表記されている数値が同じでも全然大きさが違うということはよくあります。
サイズ表示はあくまで目安程度に考えて、後は実際に履いてみて確認してください。
程よいフィット感がありながらも窮屈に感じないものを選びましょう。
快適にジョギングするために
ジョギング・ランニングは楽しんで走る分には技術的にもそれほど難しくありません。
それでいて健康効果はかなり高い運動です。
血行の促進、ストレスの解消、肥満の予防・改善、代謝上昇、心肺機能向上、筋力アップ…強度やレベルの違いはありますが、やり方を間違えなければ確実に良い効果が期待できます。
しかし合わないシューズを選んでしまっては、その効果も半減します。
上手にシューズを選びましょう。
参考になったわね。
うん、シューズをきちんと選べそう。
で、いつから始めるんだ?
・・・・・・・。
うーん、どうやったらカッコよく走れるんだろう
しょうがないわね。。。正しいジョギングフォームも教えてあげるわ。