猫背を治したい。
姿勢を正して、気持ちよく毎日を過ごしたい。
そう考えている方は、きっとたくさんいますよね。
猫背を治す方法も大事ですが、日常生活に猫背を引き起こしている原因があります。
猫背になっている人の多くは、体・骨格のバランスが悪くなっています。
そういった原因は日常生活に潜んでいるのです。
いくら努力して猫背を改善しようとしていても、悪くなる原因を取り除かなければ改善していくのは難しいです。
猫背になって姿勢が悪くならないように、日常生活で気をつけたいポイントを3つ紹介します。
正しい歩き方、正しいかばんの持ち方、家事をする時のコツです。
正しい立ち方、正しい座り方といった基本姿勢は、正しい姿勢を紹介する記事で紹介していますので、先にチェックするといいかもしれません。
猫背にならないための正しい歩き方
正しい歩き方は、頭を糸で吊られている感じでなんて聞きますよね。
私もやったことがありますが、ずっとこの意識を持って歩くのはかなり疲れます。
常に背中に力が入っているような状態になってしまいます。
そこで、他に正しい歩き方をするためのポイントを紹介します。
- 下を向かずに前を向いて歩くこと
基本的なことですが、非常に大事なことです。
下を向いていると、肩が内側に入り、どうしても猫背の姿勢になってしまいます。
- お腹に少し力を込めるようにして歩くこと
突然ですが、足の付け根はどこにあると思いますか?
じつは、みぞおちあたりの筋肉が根元になって、足を動かしています。
なので、お腹のあたりに少し力を込めるようにして歩くと、上半身も安定しますし、自然と背筋が伸びます。
- つま先がしっかり前を向いていること
つま先が内側や外側に曲がっていれば、それは体をねじったり、歪ませたりしながら歩いていることになります。
まっすぐ前に向けましょう。
また、右足と左足が着く位置を両方とも一直線にまっすぐ並べる必要はありません。
右足は右足でまっすぐに、左足は左足でまっすぐに歩きましょう。
- 腕を後ろにしっかり振ること
肩が前に閉じて落ちてしまうと猫背になってしまいます。
腕を後ろにしっかり振るようにすると、胸を張った姿勢になり、背筋も自然と伸びます。
ハイヒールを履いたときの歩き方
きれいに見せるために履いたハイヒールも、歩き方に気をつけないと猫背になってしまいます。
ハイヒールを履くと、足をあげずに小股になってしまいがちです。
そうすると猫背になってしまいやすいですし、見栄えも悪いです。
ハイヒールを履いたときは、足をあげて少し大股で歩くくらいの意識をもつと、背筋が伸びてきれいに見えます。
猫背にならないための正しいかばんの持ち方、選び方
かばんの種類も、姿勢に影響を与えます。
かばんの重さが、骨格や筋肉にかかる負荷のバランスを崩します。
姿勢にいいかばんの選び方は、なるべく骨格に近いところで、バランスよく持てるものです。
リュックサック
みなさんも想像つくと思いますが、リュックサックは体に負担の少ないかばんです。
登山家や冒険家といった人たちもリュックサックを背負っていますし、手提げかばんで出かけていく姿は見たことがありませんよね。
体の中心に近い位置に重さが加わりますし、左右のバランスもいいので、リュックサックは姿勢を悪くしにくいのです。
リュックサックを背負うときに体の負担を少なくするコツ
・より体に近くなる部分、背中に近い部分に重たいものを置いたほうが楽になります。骨格への加重が大きく、筋肉への負荷が少なくて済むからです。
・リュックサックのベルトは太いものを選んだほうが、肩が痛くなりにくいです。
・リュックサックの肩にとおすベルトはあまり長くせず、ブラブラしないようにしたほうが体への負担は少なくなります。骨格に近いところに重さがかかるほうが支えるのに力がいらないからです。
肩掛けかばん
リュックサックより左右のバランスが悪いので体への負担が大きく、手提げかばんよりは肩という骨格に重さがかかる分、負担が小さいと言えます。
肩掛けかばんを持つときに体の負担を少なくするコツ
・同じ肩にばかり掛けずに、時々、左右の肩に掛けかえること。ずっと同じ肩にばかり掛けて生活していると、少しずつ背骨が曲がっていきます。
・リュックサックと同じですが、肩にかけるベルトはあまり長すぎてブラブラすると体への負担が大きくなります。
・手で重さを支えず、しっかりと肩で重さを支えたほうが疲れにくいです。
手提げかばん
手提げかばんは体の重心から離れがちですし、左右のバランスもよくないので、体への負担は大きいかばんと言えます。
手提げかばんを持つときに体の負担を少なくするコツ
・左右の手で、時々持ち替えましょう。同じ手でばかり持っていると、体が曲がっていきます。
・手で持つ部分、ベルトの部分は短いほうが体への負担は少なくて済みます。
・スーパーで買い物をした際のレジ袋は1つの袋に詰め込みすぎず、2つの袋に分け同じくらいの重さにして、左右の手で一つずつ持つと体への負担が少なくなります。
それぞれのかばんの持ち方のコツをお伝えしました。
これは姿勢を良くするため、体のバランスを崩さないために有効なだけではありません。
基本的に、体に負担がかからないかばんの持ち方というのは、楽に感じる持ち方です。
中身以上に、荷物が重たく感じられるようなら、かばんの持ち方に何らかの改善点があるはずです。
体が楽だなと感じる、自分の感覚を大事にしながらかばんの持ち方を工夫されるといいでしょう。
猫背にならないための家事のコツ
洗い物をしたり、掃除機をかけたり、水まわりの清掃など、家事には前かがみになる動作が多く、体に悪い癖がつきやすく猫背にもなりやすいです。
家事をする際には、どういったポイントに気をつければ猫背になりにくいのでしょうか?
料理や洗い物をしているときのコツ
ずっと同じ姿勢でいると、同じ箇所に負担がかかります。時々、体勢を変えましょう。
といっても、料理や洗い物をしている時の体勢にあまりバリエーションはないと思います。
ちょっとした踏み台のようなものを用意して、左右の足を交互に乗せて行うと少し楽になると思います。
出典:http://youtsu-kokuhuku.com/
掃除機やモップのかけ方
掃除機やモップをかけるときは、背筋を伸ばして行いましょう。
また手の力で動かすのではなく、体ごと動かして掃除機を動かすようにすることで負担を減らせます。
お風呂掃除も柄の長いブラシを使って、背筋をなるべく曲げずに行うと楽です。
出典:http://youtsu-kokuhuku.com/
拭き掃除
低いところで行う動作は、腰を曲げて行うのではなく、膝をついて行ったほうが体への負担が少なくて済みます。
トイレ掃除なども膝をついて行ったほうが楽です。
猫背を解消するには、どうしたらいいの?
猫背を解消するために気をつけたい日常生活のポイントはいかがだったでしょうか。
なるべく簡単に直せる、分かりやすいポイントをお伝えしたつもりです。
猫背が悪くなる原因を取り除いたら、今度は猫背を改善・解消するための治し方を知りたいですよね。
猫背を治すには、どんな方法がいいのでしょう?
猫背を治したい方は、こちらの記事がおすすめです。
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