あれ?次郎、何読んでるの?
うん。「伸張反射」について、ちょっとね
ずいぶん難しそうだねー
体のために大切な機能なんだよ
それなら私も知りたわ
それじゃあ、勉強の成果を教えてあげよう! 「伸張反射」とは何か!どうやって鍛えればいいのかを
「伸張反射」ってなんだ?
「伸張反射」。
あまり聞いたことがないかもしれないな。
でも、体にとって大切な機能のひとつなんだ。
「伸張反射」というのは、筋肉が受動的に引きのばされることで、
その筋肉が収縮する反射のことを言う。
わかりやすく例を挙げてみるぞ。
急に押された時。
脳からの指令で筋肉を収縮させることになると、姿勢保持が間に合わない。
姿勢保持の指令が間に合わないことで転んでしまうことになる。
しかし、「伸張反射」で筋肉が収縮することで、姿勢を保持できると言われているんだ。
実際には、「伸張反射」だけで姿勢を制御しているのではないみたいだが、
姿勢の保持に大切な役割があることには間違いない。
もうひとつ、筋肉断裂を予防する役割もある。
筋肉というのは勢い良く伸ばされると断裂をしてしまうリスクがある。
だから、急激に筋肉の伸びを感知した時に、
それ以上無理に筋肉が引っぱられたりしないように、筋肉を縮め、守ってくれるんだ。
あ、ひとつわかりやすいのがあったぞ!
膝頭の真下の部分をハンマーでたたくと、膝関節がぴょこんと伸展する。
これも「伸張反射」なんだ。
眠りをしてる人が、頭をカクっと倒しても元に戻る。
これも、「伸張反射」だぞ。
「伸張反射」とトレーニング
「伸張反射」は、運動とも関係がある。
例えばジャンプだ。
ジャンプをする前に膝を曲げてしゃがむよな。
そうすることで、大腿四頭筋が伸ばされるんだ。
大腿四頭筋が伸ばされたことに対し「伸張反射」がおき、
筋肉を収縮させることで大きな力を発揮し、高く飛びあがることができる。
「伸張反射」を大きくすればするほど、より大きな力を発揮するんだぞ。
「伸張反射」を高め、筋肉の収縮を大きくするためには、
出来る限り素早く反動動作を繰り返すことが大切だ。
「伸張反射」のトレーニングといえばこれだ。
◎ジャンピングスクワット
スクワットの進化形ともいえる「ジャンピングスクワット」。
基本のスクワットに、ジャンプが加わるぞ。
①両足を肩幅ほどに開き手を頭の後ろに添える。
②胸を張って背筋を伸ばす。
③普段のスクワットと同じく、膝を曲げて腰を落とす。
④太ももと床が平行になったところで、床を足の裏で蹴り上げてジャンプする。
⑤着地したら腰をそのまま落として10回繰り返す。
⑥10回を3セットを目安に。
ポイントは、
・ジャンプは思い切り高く飛ぶようにする。
・背中が丸まらないようにする。
・着地したら腰をしっかり下ろす。
・腹筋に力を入れたまま行う。
このポイントを守ることで、下半身を効果的に鍛えることができるぞ。
腹筋も使うから、腹筋や体幹を鍛えるのにも効果的だ。
「伸張反射」のトレーニングは、筋肉が伸びすぎないように、
素早く筋肉を収縮させることがポイントだ。
筋肉の収縮に時間がかかっては意味がないんだ。
連続的な素早い収縮が、「伸張反射」のトレーニングにもなり、
瞬発力を高めてくれることにもつながるぞ。
「伸張反射」とストレッチの関係は?
「伸張反射」を利用することで、効果的に筋肉を鍛えることも出来る。
しかし、効果的な方法だからこそ、逆に怪我を引き起こすリスクが高い方法でもあるんだ。
徐々に「伸張反射」のトレーニング強度高めていくのではなく、
行くなり激しく「伸張反射」を起こすと、急激に反動を起こし、
怪我を引き起こしてしまう可能性もあるんだ。
「伸張反射」を利用するのであれば、まずはストレッチを取り入れ、
筋肉や腱をゆっくりと伸ばして、柔軟性を高めてから「伸張反射」を利用したトレーニングをするのがおすすめだ。
「伸張反射」は、体を守るためにもともと体に備わっている作用だ。
でも、トレーニングなどにも活用ができる!
トレーニングに活用することで、筋力アップ効果を高めてくれるから、
怪我のないようにストレッチを取り入れながら、効果的に活用したいな!!
へー。これが「伸張反射」なのねー。
トレーニングに摂り入れることで、もっとトレーニングを効果的なものに出来そうだよな。
そうね。ストレッチをすることも忘れないようにしなくちゃね。 ストレッチといえば、足が速くなるストレッチって知ってる?