健康志向が高まるにつれて、大人になってからスポーツを始める人も増えています。
運動神経は先天的なものや子どもの頃にどれくらい運動したかが重要で、大人になってからはなかなか上がらない。
そんなイメージがありますよね。
実は、そのとおりです。
運動神経を良くするのは大人になってからは難しいものです。
でも大人になってからでも、プロのスポーツ選手のようになることは難しいかもしれませんが、スポーツを楽しめるようになるレベルまで上達することはできます。
大人が運動神経を良くするには、どうしたらいいのでしょうか?
運動神経と運動能力の違い
大人が運動神経を良くするのは難しいのは確かです。
しかし、運動能力なら大人でも、どんな高齢の人でもトレーニングをすることで鍛えることができます。
あなたは運動神経と運動能力の違いを知っていますか?
運動神経とは、脳から体の各筋肉へ「動け」と指令を出すときに通る神経のことです。
運動能力とは、身体の骨格(大きさ・形)、速筋と遅筋の割合、筋肉や関節の柔らかさなどです。
ざっくりと言ってしまうと、運動神経が良いとは、脳がイメージしたとおりに体を動かせる人のことを言います。
筋肉の少ないヒョロヒョロの人でも、その人の持っている筋肉を効率よく動かせる人は運動神経の良い人です。
一方、運動能力が良い・高いとは、動かした筋肉がより強く大きなパワーを生み出せたり、体を動かせる可動域が広かったりすることです。
大きな筋肉が付いていて強い力を出せる運動能力が高い人でも、運動神経が悪く筋肉を効率よく動かせなければ重いものを持ち上げたり、速く走れなかったりする人もいます。
簡単にまとめてしまいます。
運動神経とは、どう体を動かすか、体の動かし方です。
運動能力とは、動いた体がどれくらい力を生み出せるかです。
大人になってからも、トレーニングすることで向上しやすいのは運動能力です。
筋トレすれば、どんな高齢の人でも筋力がアップするんだそうです。
じゃあ、大人になってから運動神経は上げられないの?という人に、運動神経を上げる方法を教えます。
運動神経が良い、悪い
運動神経の良い人は、脳がイメージしたとおりに体を動かせる、効率よく体を動かせる人です。
この効率よく体を動かせるというのは、正しいフォームで体を動かせるということです。
運動神経が良い人は正しい美しいフォーム
運動神経が良い人は、脳がイメージしたとおりの正しい美しいフォームで体を動かせます。
だから運動神経が悪い人も、正しい美しいフォームを身につければいいのです。
正しい美しいフォームを身につければ、みんながあなたのことを見て運動神経の良い人だと思います。
正しい美しいフォームを身に付けるには反復練習
正しいフォームを身に付けるには、何度も反復練習して頭と体で覚えることが大事です。
実は、運動神経が良い人は、体を動かす要領やコツ、感覚を掴んでいる人なので、正しいフォームを早く身につけることができます。
運動神経が悪い人は、良い人に比べたら時間はかかるかもしれません。
でも、時間をかければ正しいフォームは必ず身に付けられます。
運動神経の悪い人は、良い人を見て、あまり練習せずに正しいフォームを身に付けられて羨ましく感じるかもしれません。
でも、運動神経が良い人というのは、幼いときにたくさん運動して色々な体の動かし方を感覚として覚えてきた人のことです。
だから運動神経が良い人も、運動せずに運動神経が良くなったわけではありません。
運動神経が悪い人は、あまり運動してこなかった人というだけのことです。
大人になってから、あのスポーツも、このスポーツもと色々なスポーツをして正しいフォームを身に付けていくことは運動神経が悪い人には正直にいうと難しいです。
でも、自分がやりたいスポーツ・競技を絞って、反復練習すれば必ず運動神経が良い人のように動けるはずです。
(運動神経が良いと言われている人の中にも、サッカーは上手でも野球は下手くそだったり、足は速くても泳げなかったりという人はたくさんいます。中には、本当に何でもできる運動神経の良い人もいますが)
運動神経を良くするには、正しいフォームを意識すること
ただ繰り返し練習すればいいわけではありません。
正しいフォームを意識して、反復することが大事です。
これは運動神経の良い人も、悪い人も同じです。
正しい美しいフォームを身に付けるために反復練習を行うのはプロのスポーツ選手だって同じです。
プロ野球の投手は、鏡の前に立ってタオルを持って投球フォームを何度も確認します。
サッカーのフリーキックが上手な選手は、誰よりも繰り返してボールを蹴ってきた選手です。
どんなに才能のある人でも、上達するために反復練習をしています。
今、運動神経が悪いと思っているあなたが正しいフォームを身に付けたいなら、やはり反復練習しかないのです。
なにもプロスポーツ選手のような美しいフォームにまでなる必要はありません。
自分で無理なくスポーツを楽しめるようになるレベルにまでは反復練習で必ずなれます。
正しいフォームを身に付けるコツ
正しいフォームを意識して練習するといっても、どうしたらいいか分からないですよね。
具体的には、正しいフォームを指導してくれる人が近くにいると一番いいです。
指導者がいない場合には、自分がきれいだなと思う人のフォーム、体の動きを徹底的にマネしましょう。
イメージどおりに体が動いているか鏡で動きを確認しながら、ゆっくり動作するところから始めるといいでしょう。
まずはゆっくりとした動きで練習し、正しいフォームで動けるようになったら、少しずつ動作を速くしていきましょう。
体の力を抜く
運動が苦手な人に共通しているのは動きが硬いことです。
体にムダな力が入っていると、動きがぎこちなくなってしまいます。
効率よく力が伝わるように体を動かすには、滑らかさが要求されます。
体にムダな力が入っていると、エネルギーがそこで滞ってしまい力の伝達がスムーズに行われなくなります。
正しいフォームは、大きなエネルギーを生むだけでなく、正確性も上がります。
反復練習するときは、なるべく体の余分な力を抜いて行うようにしましょう。
筋肉をつけると運動神経が良くなるわけではない
運動神経が良くなる方法はいかがでしたか。
筋肉をつけると運動能力は上がりますが、運動神経が上がるわけではありません。
筋肉は正しいフォームをした時に生まれる力を強くするものです。
間違ったフォームをしていれば、間違った動きの力を強くするだけです。
運動神経も運動能力も鍛えることで、より運動のパフォーマンスが向上していきます。
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