最近、健康意識の高い人のあいだで人気になっているのが、ポールウォーキングです。
両手にウォーキングポールを持って行うウォーキングです。
同じように、両手にポールを持ってウォーキングするものにノルディックウォーキングがあります。
ポールウォーキングとノルディックウォーキングは、見た目はとても似ています。
しかし歩き方も、運動の強度も、持っているポールの形も違います。
これから始めようする方が、二つを間違ったりしないように違いについて、紹介します。
ポールウォーキングとノルディックウォーキングの違い
目的の違い
一言で簡単に言うなら、ポールウォーキングは高齢者やリハビリ中の方まで、老若男女、誰でも行える健康促進を目的としたものです。
一方、ノルディックウォーキングは、主に競技として行う方のためのものです。
発祥の違い
目的が違うことは、2つの発祥をたどると、よく分かります。
歴史はノルディックウォーキングのほうがずっと長く、1930年代に北欧のクロスカントリーのスキー選手たちが、雪のないシーズンオフのトレーニング方法として始めたのがきっかけです。
ポールウォーキングの発祥は、2006年に日本の整形外科のお医者さんである安藤邦彦さんというスポーツドクターが高齢者の転倒予防や、運動機能を改善するためのリハビリに適したものとして提唱したことが始まりです。
とはいえ、北欧発のノルディックウォーキングが1980年代に日本にも伝わり、1990年代の終わり頃から健康増進を目的に広まりつつありました。
こうした流れがあるので、ポールウォーキングは、ノルディックウォーキングから派生して誕生したものと言えるようです。
歩き方の違い
ポールウォーキングは、しっかりと背筋を伸ばして、ポールを地面についた足の真横に置いて歩きます。
他にも、色々と気をつけたポイントがあるので、ポールウォーキングの歩き方の詳細はコチラの記事をご覧になってください。
ノルディックウォーキングは、やや前傾した姿勢で、ポールを押し出して、速く進みます。
もともと、競技だったわけですから、ポールで地面を押して、速く移動しなければならないのは分かりますよね。
体幹やインナーマッスルに力があって、膝や腰など体に痛みを抱えていない人が行います。
二つの大きな違いを一点、挙げます。
ポールウォーキングは、元々体重を支える点を増やす意味があるので、前に出した足の真横にポールを突きます。
ウォーキングポールを突くのは前に進むためというよりも、しっかりと体重を支えるためだからです。
それに対して、ノルディックウォーキングは前に体を進めるためにポールを使っているので、ポールを使って地面を押すのは体より後ろになり、押す方向も前方に向かって押します。
このポールで地面を押し出す力が前に進む力になります。
ウォーキングポールとノルディックポールの違い
さきほど歩き方の違いで述べた押す方向の違いから、ポールの形状も違っています。
ウォーキングポールの先端は球状になっています。
まっすぐ上から下の方向にポールをつくので、球状がいいのです。
一方、ノルディックポールの先端は、斜めになっていて、これにより体の後ろでポールを突いても、ポール先端と地面の接地面が大きくなり、安定してしっかり地面を押せるようになっています。
ポールウォーキングとノルディックウォーキング、どちらをするかはあなた次第
ポールウォーキングとノルディックウォーキングの違い、いかがでしたでしょうか?
初心者にオススメなのはポールウォーキングの方ですが、どちらをやってみるかはあなた次第です。
やってみたいけど、どちらがいいのか分からないという人は、まずはポールをレンタルさせてくれるイベントや教室に参加してみて、自分にどちらが向いているのか判断するのもいいです。
迷っている方は、ぜひ参加してみてください。
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どちらを選ぶかの指標は 筋力のある人と 筋力のない人 で わけるのが その 成り立ちからも 普通のことだと思います。
ノルデックは 若者のスポーツスキーの冬の雪がなくなる夏にスキー選手の体力を維持するために考えられたもので 手も足も 駆動元です。それに対して ポールウオーキングは 日本の
整形外科医の 院長室で 転倒防止用に 技術開発した もので 駆動源は 足だけです。
前者が 筋肉のある人 後者が 筋肉の 脆弱な人ということになります。いわゆるフレイルという人々です。人が早く歩く方法は ピッチをあげるか ストライドをあげるかしかありませんが 筋肉のある人は ピッチをあげることができますが 筋肉の弱い人は ストライドを広げることしかできません。ポールウオーキングは 1段ギヤ(お散歩歩き)と 2段ギヤ(半歩広く歩く)を 切り替えると 亀さんでもうさぎさんチームでも 必ず 1段よりも2段が 早く歩けます。再現性があるのが ポールウオーキングの特徴です。青信号が変わるまでに 渡れない人も
2段ギヤで歩くと 渡り切れる可能性があります。
ノルデックとポールを 同じ土俵で 形状だけで比較するのは 無理があります。若者と高齢者
すなわち 筋肉のある人と筋肉のない人という 時間軸を入れて 考えるべきです。
40歳を過ぎると 筋肉の 速筋と遅筋のうち 速筋は毎年 1%ずつ確実に 消えていきます。
したがって 年齢ではなく 筋肉の有無で 使い分けるべきだと思います。
ノルデックは Paulがないと 競技として成り立たないのに対して ポールウオーキングは
Paulがなくても 筋力がついて 早く歩けるようになることをめざしているもので 似て非なるものです。ポールウオーキングは 有酸素運動としての 歩行と 筋トレと ストレッチとい
う3つの 機能を 持っており 健康寿命の延伸に 役立つのに対して ノルデックは 平均寿命の 延伸に役立つと 考えられます。
理学療法士をしています。介護予防の観点から以前ポールウォーキングのBasicコーチという資格を取ったことがありますが、ノルディックとポールウォーキングでは地域によって盛んに行われている活動に差があるように感じます。例えば私が現在住んでいる東三河という地域では団体レベルでもノルディックが盛んに行われているようです。また、日本国内というレベルでもノルディックが優勢なような感じがします。
上手く言えませんが、一般の利用者は2種類有ることで混乱してしまうのではないでしょうか?ウォーキングのイベントでもノルディックという言葉を使っていたりポールという言葉を使っていたりで、それ以外(ノルディックならポールを愛用しているヒト、ポールならノルディックを愛用しているヒト)は参加できないような誤解が生じてしまうと思います。
自分は(ポールでもノルディックでも)どちらでも結構ですが、どちらかに統一して欲しいと思います。