ダイエットについて考える女性

ダイエットといえば、有酸素運動!というイメージがありますよね。

たしかにエネルギーを消費する有酸素運動にはダイエット効果があります。

でも、有酸素運動だけしているのが、本当に一番効果的なダイエットの運動法なのでしょうか?

ジョギング、スイミングといった有酸素運動をしているのに、なかなか痩せないという方は、特にこの続きを読んでみてください。

 

ダイエット方法とエネルギーの関係

人は、消費エネルギーより摂取エネルギーのほうが大きいと太ります。

逆に、摂取エネルギーより消費エネルギーのほうが大きいと痩せます。

 

ダイエットには、大きく分けると2つのアプローチがあります。

消費エネルギーを大きくするか、摂取エネルギーを小さくするかです。

消費エネルギーを大きくするダイエット法が運動のアプローチです。

摂取エネルギーを小さくするダイエット方が食事のアプローチです。

 

摂取するエネルギーのほうが大きいと、余分なエネルギーは体内に蓄積され、7200キロカロリーで体重が1キロ増えます。

 

消費エネルギーは基礎代謝と基礎代謝以外に分かれる

人間が消費するエネルギーは基礎代謝と基礎代謝以外に分けられます。

基礎代謝って、何だか知っていますか?

 

基礎代謝とは?

ウエストを測る女性

ダイエットを効率よくするためには、基礎代謝のことを知らなければなりません。

 

Wikipediaで調べてみると、

“基礎代謝とは、何もせずじっとしていても、生命活動を維持するために生体で自動的に(生理的に)行われている活動で必要なエネルギーのこと。”

となっています。

 

人間の体は内臓を動かしたり、筋肉を維持したりと生きるのに不可欠な活動にもエネルギーを使っています。

簡単に言ってしまうと、生きているだけで消費するエネルギーが基礎代謝です。

 

基礎代謝のエネルギー消費量は、大人の男性で約1,500キロカロリー、大人の女性で1,100~1,200キロカロリーくらいです。

一日で消費するエネルギーの約70%を占めています。

(おにぎり1個約180キロカロリー、8枚切りの食パン1枚約130キロカロリーです。)

 

基礎代謝以外の消費エネルギー

歩行、仕事、運動、家事、勉強など生活のなかで行う動作で消費するエネルギーが残りの約30%です。

 

日常のあらゆる動作から消費されるエネルギーのほうが、基礎代謝より小さいなんて意外な気がしませんか?

 

ダイエットのために、有酸素運動を行うのは、この基礎代謝以外の消費エネルギーを大きくするのが目的です。

 

でも、基礎代謝が消費エネルギーの70%を占めているのだから、基礎代謝を上げることができたら、そのほうが効率よくダイエットできる気がしませんか?

意識して運動しなくても、生きているだけで消費するエネルギーを大きくしてダイエットするなんて、なんだか楽そうな気もします。

 

筋トレをすると基礎代謝が上がる

実は、その基礎代謝を上げる方法が筋トレです。

 

基礎代謝のうち40%ほどは、筋肉維持のために消費されるエネルギーです。

この筋肉維持のためのエネルギー消費量は、筋肉の量に比例します。

ということは筋肉量を増やせば、基礎代謝が増えますよね。

 

筋肉量を増やすには、持久力のある遅筋繊維を鍛えるより、瞬発力のある速筋繊維を鍛えるほうがおすすめです。

遅筋は大きくなりづらい筋肉ですが、速筋は大きな筋肉になるので、筋肉量をつけやすいからです。

速筋を鍛えるには、高負荷×低回数の筋トレを行うのが最も効果的です。

基礎代謝と筋肉の関係

出典:http://kinnikukaizou.com/nyu-mon/002.htm

 

筋トレで有酸素運動の効果もアップする

筋トレをして筋肉量が増えれば、基礎代謝が上がるだけではありません。

 

有酸素運動を行う時も、消費カロリーは筋肉量に比例して大きくなるのです。

筋トレをして筋肉をつけてから、有酸素運動を行うことでより効率的にダイエットできます。

 

ダイエットのために有酸素運動を行っているけど効果が出ないという人は、筋肉が足りていない可能性が高いですよ。

筋トレをして、まずは痩せやすい体質、太りにくい体質を作ることをおすすめします。

ダイエットしたい人にも、筋トレは効果的なのです。