走る子ども

速く走りたい。

誰もが一度は思ったことがあるのではないでしょうか?

運動会のかけっこで1等賞になりたい。

リレーで人を追い抜いてヒーローになりたい。

足が遅いせいで、みじめで恥ずかしい思いをするのは嫌だ。

さまざまな理由で、速く走れたらと思うはずです。

陸上競技だけではありません。

野球、サッカー、バスケットどんなスポーツをするのにも走るのは基本ですし、足が速いほうが有利ですよね。

敵をドリブルで抜くときも、スピードがあれば抜きやすくなります。

大人になってからも趣味のスポーツや子どもの運動会といった場面で、足が速ければなあと思うことがあります。

今回は、誰でもちょっと意識するだけで、確実に短距離走を速く走れるようになるコツを教えます。

速く走るにはコツがある

私は運動神経が悪いから、速く走るなんてことはできないし、諦めているという人もいるかもしれません。

でも、そんなことはありません。

誰でも、正しいフォームを身につければ、今より速く走れるようになります。

正しい走り方、正しいフォームとはどんなものでしょうか?

走る姿勢を良くする

走るときにも姿勢はとても大事です。

効率よくエネルギーを生み出し、生まれたエネルギーを無駄なく前進する力に変えるためには姿勢が良くなければなりません。

なるべく体はまっすぐにしなければなりません。

猫背になってはいけません。

上からヒモで頭を吊られているように、スーッとした姿勢がいいです。

体をまっすぐにといっても、どんな姿勢がまっすぐなのか分からないという人は次の方法で体をまっすぐにする感覚を身につけてください。

床に仰向けで寝ます。

首、腰、膝の裏など地面に密着しない部分があると思います。

それらすべてをなるべく床に密着するように意識して体を伸ばします。

できる限り、体を地面につけることができたら、それがまっすぐな姿勢です。

走っている時は足を上げたり下ろしたり、腕を振ったりしているので、姿勢が崩れてしまいがちですが、なるべく姿勢をキープして走るように意識します。

頭を動かさない走り方

体の中で一番重たい部分です。

その頭が前後左右にブレると、せっかく生れたエネルギーが効率よく前進するために使われません。

まっすぐな姿勢で、その真上に頭があってブレないようにします。

また、少し視線が下向きになってしまっている人が多いです。

頭を動かさないためには、視線を安定させることが一つポイントです。

視線はまっすぐ前を見て、ゴールから目を離さないようにします。

ゴールする瞬間まで気を抜かずに、前方を見続けます。

足は体の真下に下ろして走る

足の裏で蹴る方向も重要です。

速く走ろうとすると、前に出した足をなるべく前に出そうとしまいがちですが、体より前に足を下ろすとブレーキになる力も生まれ、足から地面にうまく蹴る力が伝わりません。

上げた足は体の真下に降ろすようなイメージで蹴るほうが速く走れます。

こうすることで足と地面の間に反発力が強く働くので、足が速く高く上がります。

バネのようにポンポンポンと走ります。

この感覚を練習するのに、地面に立てた缶をつぶすのが有効です。

力を入れるタイミングで足が速くなる

足が地面についてから力を込めて蹴ろうとすると、足が後方へ流れてしまいます。

足が流れてしまうと、足と地面の間で発生する反発力も弱まってしまうので、速く走れません。

足が地面を蹴るときに力を入れるのではなく、膝を上げた状態から降ろすときに最も力を入れます。

そして、さきほど教えたように足はまっすぐ体の真下に下ろします。

この二つを意識すると、地面と足の間の反発力が高まり速く走れます。

母指球で走る

地面に接地する足の裏の部分は母指球だと意識しましょう。

母指球の位置

http://www.sakaiku.jp/

足の裏全体をベタッと地面につけてしまっては反発力が弱まります。

バタバタと音が鳴るような走り方はせず、あまり音を立てずに走ります。

設置した瞬間に、ちょっとだけつま先をあげるような感覚を持てるといいです。

これも地面と足の間の反発力を高めるコツの一つです。

母指球で走る裏ワザ 輪ゴムで足が速くなる

この母指球で走る感覚を身につける方法として、輪ゴムを使った方法があります。

足首に輪ゴムを通します。

1回だけ輪ゴムをねじって数字の8の字にして親指にかけます。

両足とも同じように輪ゴムをかけます。

あとはこのまま走るだけです。

これだけで母指球を接着面にして走れるようになるので、速く走れるようになります。

太ももをしっかり上げて走る方法

短距離走の練習というと、きっと腿上げが浮かぶ人も多いですよね。

短距離走でよく練習されるメニューです。

実際に走るときは、腿上げの練習ほど高く足を上げる必要はありませんが、足を素早く体に引き付けることは速く走るうえで重要なことです。

腿を高く上げようと意識するよりも、ここまでお伝えした速く走るコツである

  • 足は体の真下に下ろす
  • 力を入れるタイミング
  • 母指球で走る

この3つを意識して走ることで、自然と腿も高く上がるようになっているはずです。

腕を振るフォーム

腕の振り方のポイントは、二つあります。

一つは、しっかりと振ること。

もう一つは、まっすぐに振ることです。

拳があごの高さくらいまで上がるようにしっかりと腕を振ります。

左右に振ってしまうと、せっかく生まれたエネルギーが前に進む力だけでなく、左右に分散されてしまうので速く走れません。

脇を締めて、肘を真後ろに引いて、脇腹に接するスレスレくらいを通るように振ります。

拳は力まないようにギュッと握らず、卵をもっているくらいの感じで軽く広げておきます。

短距離走のスタートのコツ

スタートは前に倒れるギリギリまで前傾姿勢になるほうが速く加速できます。

この感覚を、リオオリンピックの4×100mリレーで銀メダルを取った山縣亮太選手は、「前に落ちているゴミを拾いにいく感覚」と言っていました。

山縣亮太選手は、スタートダッシュが得意で、リレーでも第一走でした。

小さい歩幅でスタートし、加速するごとに徐々に体を起こし歩幅を大きくしていきます。

前傾姿勢の感覚がうまくできない人は、緩やかな上り坂でスタートダッシュの練習をするといいです。

上り坂では平地以上に前傾姿勢にならないと加速していきませんので、スタート時に重要な前傾姿勢の感覚を身につけるのにおすすめです。

短距離走が速くなるだけでなく、ジャンプ力を上げたいなら、コチラの記事がオススメ。

ジャンプ力を上げる方法!跳躍力アップに筋トレより大事なコツ

運動会でお父さんが転ばないためには

運動会でよく見かけるシーンの一つが、保護者が参加する競走でのお父さんの転倒です。

前のめりに倒れてしまうんですよね。

なぜお父さん世代が転倒してしまうかといえば、筋力の低下が原因です。

昔の感覚で走ると足腰の筋力が追い付かず、上半身だけ前につんのめり倒れてしまうことになります。

足腰の筋力がしっかりしていた頃は、その速度で走れていたんです。

お父さん世代が運動会で転ばないためには、筋力の低下を補ってあげるのが一番です。

運動会の1ヶ月くらい前から、ジョギングしたり、縄跳びをしたりして、下半身の筋力を取り戻すようにしてあげましょう。

これだけで転んで、恥ずかしい思いをせずに済みます。

しっかり準備できなかったお父さんは運動会で張り切りすぎて、あまり無理しすぎないでくださいね。

短距離と長距離では速くなるためのコツに違いがあります。

あなたは知っていますか?

詳しくは、コチラの記事をご覧になってみてください。

長距離走(マラソン)を走るコツ!速くなる方法・走り方とフォーム

速く走るのにも姿勢の良さは大事なポイント。

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