ポテト太郎ポテト太郎

猫背を治したいんだけど、どうしたらいいかな?

ドロシーさやかドロシーさやか

猫背は、筋力の衰えや筋肉の使い方の癖や姿勢が主な原因になって、引き起こされてしまうの。猫背を根本的に治すなら、筋力を強化しながら日常の筋肉の使い方を矯正していく必要があるわね

ポテト太郎ポテト太郎

そうなんだ。筋トレしなきゃいけないってことだよね。大変そうだな。もっと楽に猫背を治す方法はないの?

ドロシーさやかドロシーさやか

そうね。筋トレに費やす時間がないという人や、筋トレは辛いという人には、ストレッチで猫背を改善していく方法もあるわ

ポテト太郎ポテト太郎

ストレッチで!そのほうが筋トレより楽そうだね

ドロシーさやかドロシーさやか

ストレッチで猫背を治す方法を教えてあげる

 

 

猫背を矯正するには?

猫背を矯正するために、筋力を強化していくには時間も労力もかかる。

しかも間違ったやり方でトレーニングすると、疲労ばかりが蓄積してしまって、よけいに姿勢が悪くなることもある。

 

猫背は筋力の低下のほかに、偏った筋肉の使い方により筋膜が張って、柔軟性がなくなってしまうことが原因になっていることもある。

だから、そんなに酷くない猫背であればストレッチや簡単な体操を続けることで改善する可能性があるの。

 

日頃あまり使わなくなってしまった筋肉を刺激するだけで、その筋肉を有効に使えるようになり、姿勢の矯正に役立つということも少なくないわ。

 

 

日常生活しているだけで姿勢は崩れる?

人の性格に個性があるように、人の骨格や筋肉の付き方もそれぞれみんな違っている。

そういった体の個性によって、体を支えやすい向きや、同じ動作でもやりやすい動きって少しずつ違ったりするものなの。

 

そんなつもりはなくても、日常の仕事や家事をする中で、なるべく必要最小限の筋肉を使って、動かしやすく疲れにくい筋肉の使い方ばかりするようになる。

忙しい人ほど、そうなる傾向にあるわね。

 

これは決して悪いことではなくて、はじめのうちは体を使いやすいように動かしているので、楽に感じているものなの。

でも、それが何日も、何か月も続くと、特定の筋肉の特定の狭い範囲にばかり負荷がかかって、少しずつ疲労が蓄積していく。

 

疲労が蓄積されたところで、体の使い方、筋肉の動かし方を器用に変えることができればいいのだけど、動きがパターン化されているので、無意識に同じところを使い続けてしまう。

ここでいう動きというのは、スポーツや競技などのことを言っているのではなくて、日常的な動作のことを指している。

 

たとえば通勤で歩いたり、パソコンで作業したり、食事をしたり、ソファーに腰かけてテレビを見たり・・・、日常で無意識に行っているすべての動作ね。

 

あまり運動しているという意識はないだろうし、ほとんど体を動かしていないように感じるような作業でも、筋肉は使っている。

日常の無意識な動きで、どこの筋肉をどのように使っているか意識したり、考えたりしている人はまずいない。

 

普段から運動やトレーニングしていて、身体のバランスに気を使っている人でなければ、姿勢がある程度悪くなってしまうのは仕方がないとも言えるわね。

 

 

猫背改善のためにストレッチや体操も有効

猫の背中、後ろ姿

猫背を改善するのに、大げさなトレーニングが必ずしも必要なわけではない。

もちろん継続してトレーニングすることは、姿勢の矯正にとても効果的。

 

しかし、しっかりと筋トレに取り組めないからといって、姿勢の崩れを放置してはいけないわ。

見た目の悪さだけでなく、最終的には健康にも悪影響を及ぼしてしまう。

忙しい人でも取り組めそうな、猫背の改善に効果的なストレッチや体操をいくつか紹介してあげる。

 

 

猫背を矯正するストレッチ

ストレッチは、筋肉を大きく伸び縮みさせることで血流を良くして、筋肉内へ十分な酸素や栄養を供給できるようにする効果がある。

血流が良くなれば、老廃物の除去も促されるし、柔軟性のある良い筋肉を作ることに結びつく。

 

姿勢の崩れ、特に猫背の場合、筋バランスでいうと体の前面が縮こまり、背面が少し引っ張られたような形で固まっているケースがほとんど。

そのような筋肉の状態を意識したストレッチを行えば、効率がいいわね。

 

 

胸・肩・背中のストレッチ

1. 背筋を伸ばして座り、両手のひらを胸の前で合わせる。

 

2. 合わせた手をそのまま真上に伸ばす。天井から吊り上げられているようなイメージで両腕が耳の横に来るようにしっかりと上げる。

顎を軽く上げ、首が力み過ぎないように気をつける。

 

3. 次に、両手のひらを外側に向け、両腕を横に広げながら降ろしていく。

肘を身体の後ろでくっつけるようなイメージで大きくゆっくりと腕を下ろしていく。

肩甲骨を寄せて背中をしっかりと収縮させよう。

 

4. 腕を下まで降ろせば、また1へ戻り、数回繰り返す。

胸の筋肉が引っ張られて、肩や背中の筋肉がしっかりと縮んでいる実感を持ちながら行おう。

一連の動きをできるだけ大きく、ゆっくりとスムーズにやることを意識しよう。

 

首や肩に力が入ってしまう人は、同様の動きを仰向けに寝ながら行っても効果的。

その場合、肘を背中側に引くことができないけど、肩甲骨の間はしっかりと縮める意識をもって大きく動かして。

 

 

腰・骨盤・股関節のストレッチ

骨盤のバランスを整え、腰の筋膜や股関節に柔軟性を持たせることは、きれいな姿勢を維持するための大切な要素。

 

1. 仰向けに寝転がり、両手を真横に広げ、両ひざを立てる。

 

2. 左足を右ひざの外側にかけ、右の膝を内側へと引き倒していく。

このとき、右の方は浮かないように。できるだけ右ひざが床に近づくように倒していく。

 

力ずくでやってはいけない。引っ掛けた左足の重みで右ひざが内側へ倒されるようなイメージで行うといい。

右の腰や臀部が伸びているのを感じられれば、その位置でしっかりと力を抜いて20秒ほど保持する。

 

3. ゆっくりと1のポジションに戻って、今度は左足を同じように内側に倒す。

 

非常に簡単な動きだけど、骨盤まわりの筋肉や筋膜をストレッチしてバランスを整えるのに効果的な動きよ。

できるだけ脱力して行ってね。

 

簡単なストレッチでも、姿勢を良い方向にもっていってくれることは間違いない。

自分にできることから始めていこう。